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リハビリ通信~身体を動かせる場所へ~

みなさんこんにちは!

リハビリサポートセンターです!

 

~身体を動かせる場所へ~

 

リハビリデイサービスには、歩行が不安定な方、持病のある方、疲れやすい方、認知機能に不安のある方など、さまざまな利用者様が通っています。

運動や移動の機会を増やすことは大切ですが、その分、転倒、体調変化、脱水、誤嚥、送迎中の事故などへ注意する必要があります。

安全管理とは、危険を恐れて何もさせないことではありません。

本人が持っている力を生かしながら、起こり得るリスクを予測し、必要な支援や環境を整えることです😊

また、一人の職員だけですべての状態を判断することはできません。

介護職員、看護職員、機能訓練指導員、ケアマネジャー、主治医、ご家族などが情報を共有することで、安全で継続的な支援につながります。

今回は、リハビリデイサービスにおける安全管理と多職種連携の技術についてご紹介します。

送迎前から安全管理は始まっている

リハビリデイサービスの一日は、利用者様を自宅へ迎えに行く送迎から始まります🚐

送迎時には、玄関までの段差、路面の状態、雨や雪、車両の乗降位置などを確認します。

いつも自分で歩いてくる方が玄関から出てこない場合、体調不良や転倒が起きている可能性もあります。

本人の表情や歩き方を確認し、普段との違いがあれば事業所へ報告します。

車両へ乗る際は、足元、手すり、頭上への接触などに注意します。

シートベルトや車いす固定装置が正しく使用されているかを確認し、急発進や急ブレーキを避けます。

到着時の健康状態を確認する

事業所へ到着したら、本人の表情、会話、顔色、歩行状態などを確認します👀

必要に応じて体温、血圧、脈拍などを測定します。

しかし、数値だけで安全を判断してはいけません。

普段より反応が遅い、息切れがある、強い痛みを訴えている場合には、運動内容を変更する必要があります。

前日の転倒、発熱、食欲低下、睡眠不足、薬の変更なども確認します。

本人から情報を聞き取りにくい場合は、ご家族の連絡帳や送迎時の申し送りが重要です📋

転倒リスクを環境から減らす

利用者様の身体機能だけでなく、施設環境にも転倒の原因があります。

床の水濡れ、めくれたマット、通路へ出た椅子、電源コード、暗い照明などを確認します🔍

歩行器や杖が通れる幅を確保し、利用者様同士の動線が交差し過ぎないようにします。

立ち上がる場所には、安定した椅子や手すりを用意します。

キャスター付きの椅子は、立ち上がる際に動く危険があるため注意が必要です。

「本人が注意すればよい」と考えるのではなく、注意力が低下していても安全に動きやすい環境をつくります。

介助し過ぎない安全管理

転倒が心配だからといって、すべての移動で身体を強く支えると、本人が力を使う機会を減らしてしまいます。

必要以上の介助は、自立を妨げる可能性があります。

一方、本人の能力以上のことを任せると事故につながります⚖️

立ち上がるまで見守るのか、手を添えるのか、身体を支えるのかを、その日の状態に応じて判断します。

介助方法を職員ごとに変えると、本人が混乱することがあります。

安全な介助位置や声かけをチームで共有します。

運動中の体調変化を見逃さない

運動中は、顔色、呼吸、発汗、会話、動作速度などを確認します。

本人が痛みや苦しさを我慢していないか、こまめに声をかけます💬

胸部の不快感、強い息切れ、めまい、急な脱力など、普段と異なる症状が見られた場合は、運動を中止して安全な姿勢を取ります。

無理に歩いて休憩場所まで移動させず、必要に応じて椅子や車いすを近くへ用意します。

緊急性が疑われる場合は、看護職員や責任者へ連絡し、事業所の手順に従って対応します。

水分不足へ注意する

高齢者は、自分から喉の渇きを訴えないことがあります。

運動、入浴、暑い季節などでは、特に水分不足へ注意が必要です💧

来所時の様子、飲水量、食事量、排泄状態などを確認し、適切なタイミングで水分を勧めます。

ただし、水分量に制限がある方や、飲み込みに注意が必要な方もいます。

全員へ同じ量を一律に勧めるのではなく、本人の状態や指示内容を確認します。

室温や湿度、換気も調整し、暑さを我慢して運動する環境をつくらないことが大切です。

食事時の安全確認

食事を提供する事業所では、姿勢、食形態、食べる速度、むせなどを確認します🍚

椅子へ浅く座り、身体が傾いた状態では、安定して食事を取りにくくなります。

足が床や足台へ付くようにし、身体を起こした姿勢を整えます。

食事中に頻繁にむせる、声が変わる、食事に時間がかかるなどの変化があれば、関係職種へ共有します。

食べる量が減っている場合も、「好き嫌い」で終わらせず、口腔状態、体調、食事姿勢、気分などを確認します。

入浴時の事故を防ぐ

入浴では、脱衣所と浴室の温度差、濡れた床、浴槽のまたぎ、立ちくらみなどへ注意します🛁

入浴前に体調を確認し、無理に入浴してもらわない判断も必要です。

手すり、シャワーチェア、滑り止めなどを使用し、本人ができる動作は見守りながら行ってもらいます。

介助者が一人で無理に身体を持ち上げると、利用者様と職員の双方が転倒する可能性があります。

必要な人数や福祉用具を検討します。

緊急時の対応手順を共有する

施設内で転倒や急病が発生した場合に備え、誰が本人へ対応し、誰が救急要請し、誰がほかの利用者様を誘導するのかを決めておきます🚨

緊急連絡先、AED、救急用品、避難経路などを、全職員が確認します。

マニュアルが棚へ置かれているだけでは、緊急時に活用できません。

定期的な訓練を行い、実際の動きを確認します。

訓練後には、連絡が遅れた、救急車の誘導担当が不明だったなどの課題を整理し、手順を改善します。

転倒後は原因を分析する

転倒が起きた際は、本人を責めたり、職員個人の注意不足だけで終わらせたりしてはいけません。

どこで、何をしているときに、どの方向へ転倒したのかを確認します📝

床が滑っていたのか、靴が合っていなかったのか、急いでいたのか、介助方法が適切でなかったのかなど、複数の要因を考えます。

同じ事故を防ぐため、環境、動線、声かけ、訓練内容を見直します。

本人の活動をすべて禁止するのではなく、安全に続ける方法を検討することが重要です。

多職種で異なる視点を持ち寄る

介護職員は、食事、排泄、移動、会話など、日常生活全体の様子を把握しやすい立場です。

看護職員は、健康状態や医療面の変化を確認します。

機能訓練指導員は、身体機能や動作を評価し、訓練内容を考えます🤝

それぞれが別々に働くのではなく、情報を共有することで、利用者様を多面的に理解できます。

たとえば、訓練中の歩行は安定していても、介護職員から「午後になるとトイレ移動でふらつく」という情報があれば、疲労を含めて計画を見直せます。

ケアマネジャーとの連携

ケアマネジャーは、本人やご家族の希望を踏まえ、複数の介護サービスを調整します。

デイサービスでの変化を具体的に伝えることで、ケアプランや他サービスの見直しへつながることがあります📞

「元気になりました」だけではなく、歩行距離、介助量、転倒、食事、本人の希望などを具体的に報告します。

自宅での問題について情報を受けた場合は、施設での訓練内容へ反映します。

施設と自宅を別々に考えず、一つの生活として支援することが大切です。

主治医や医療機関との情報共有

体調変化や運動上の注意事項について、必要に応じて主治医や医療機関から情報を得ます🏥

退院後に利用を開始する場合は、入院中の状態、注意すべき動作、継続する運動などを確認できると、支援を始めやすくなります。

ただし、介護事業所の職員が独自に診断や治療を行うことはできません。

異常が疑われる場合は、医療職や医療機関へつなぐことが重要です。

ご家族の負担も把握する

利用者様が自宅で安全に暮らすためには、ご家族の状況も重要です。

毎日の移乗や入浴介助によって、ご家族の腰や身体へ負担がかかっている場合があります。

本人の能力を生かした介助方法や福祉用具を共有することで、家族の負担を減らせる可能性があります🏠

一方で、ご家族へ過剰な訓練や見守りを求めると、新たな負担になります。

家庭で無理なく続けられる方法を一緒に考えます。

職員の安全も守る

利用者様の安全を守るためには、職員が健康で安全に働ける環境も必要です。

無理な抱え上げや不安定な姿勢での介助は、腰痛や事故につながります⚠️

利用者様の状態に応じて、複数人で介助する、移乗用具を使う、家具配置を変えるなどの対策を行います。

職員が休憩を取れず、疲労した状態で業務を続けることも判断ミスの原因になります。

チームで声をかけ合い、無理を一人で抱え込まないことが重要です。

まとめ

リハビリデイサービスの安全管理は、転倒しそうな人を動かさないことではありません。

その日の体調、身体機能、環境、介助方法を確認し、本人が安全に力を発揮できる条件を整えることです。

送迎、運動、食事、入浴、排泄など、すべての場面に異なるリスクがあります。

異常が発生した場合に備え、緊急対応や連絡手順を共有し、訓練を行います。

介護職員、看護職員、機能訓練指導員、ケアマネジャー、医療機関、ご家族が情報をつなぐことも欠かせません。

危険を予測しながら、本人のできることを奪わず、安心して挑戦できる環境をつくる。

その安全管理と多職種連携の技術が、質の高いリハビリデイサービスを支えているのです🛡️🤝✨