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月別アーカイブ: 2026年7月

リハビリ通信~暮らしから考える~

みなさんこんにちは!

リハビリサポートセンターです!

 

~暮らしから考える~

 

リハビリデイサービスでは、利用者様に運動してもらうことだけが目的ではありません。

大切なのは、その方が住み慣れた自宅で、できる限り自分らしい生活を続けられるよう支援することです。

厚生労働省が紹介する通所系サービスでも、心身機能の維持・向上だけでなく、日常生活の自立や生活機能の向上が重要な目的とされています。つまり、筋力を鍛えること自体が最終目標ではなく、運動によって「何ができるようになりたいのか」を考える必要があります。介護検索

今回は、利用者様一人ひとりに合った支援を行うための、アセスメントと個別計画の技術についてご紹介します😊

最初に確認するのは「できないこと」だけではない

リハビリデイサービスを利用する方には、歩行への不安、立ち上がりにくさ、転倒経験、体力低下など、さまざまな悩みがあります。

しかし、できないことだけを探してしまうと、その方が持っている力や意欲を見落としてしまいます。

「手すりがあれば立てる」

「短い距離なら一人で歩ける」

「料理は難しいが、食器を並べることはできる」

このように、現在できていることや、工夫すればできることを確認することが大切です🔍

できる動作を把握すれば、その力を生かしながら次の目標を考えられます。本人が持つ能力を奪わず、必要な部分だけを支援することが、自立支援につながります。

本人が望む生活を聞き取る

同じように歩行が不安定な方でも、目標は一人ひとり違います。

ある方は「一人でトイレへ行きたい」と考え、別の方は「近所のスーパーへ買い物に行きたい」と希望しているかもしれません。

「孫の結婚式へ出席したい」

「以前のように庭の手入れをしたい」

「家族と一緒に外食したい」

このような生活上の希望を聞き取り、訓練の目的へつなげます🌸

本人にとって意味のある目標であれば、運動へ取り組む意欲も生まれやすくなります。

反対に、施設側が一方的に「筋力をつけましょう」と説明しても、本人が必要性を感じられなければ、継続が難しくなる場合があります。

身体機能を客観的に確認する

個別計画を作成する際には、本人の希望だけでなく、現在の身体状態を客観的に把握します📏

立ち上がり、立位保持、歩行、方向転換、段差昇降などの動作を確認し、どこに不安定さがあるのかを見ます。

椅子から立つ際に手すりが必要なのか、歩き始めにふらつくのか、疲れると足が上がりにくくなるのかによって、必要な支援は異なります。

測定を行う場合は、毎回できるだけ同じ条件にそろえることが重要です。

椅子の高さ、靴、使用する杖、測定する場所などが違うと、以前の結果と単純に比較できないことがあります。

数値だけで判断せず、表情、疲労、痛み、息切れなども確認します。

日常生活動作を確認する

施設内で歩けていても、自宅では生活に困っている場合があります。

施設は床が平らで、手すりや広い通路が整っています。一方、自宅には敷居、狭い廊下、低い椅子、滑りやすい場所などがあるかもしれません🏠

食事、着替え、排泄、入浴、整容など、日常生活のどの場面で支援が必要なのかを確認します。

たとえば、歩行能力に大きな問題がなくても、衣服を上げ下げする間に立位を保てなければ、トイレ動作に不安が残ります。

浴槽をまたぐには、片脚で身体を支える力や、手すりを握りながら足を動かす能力が必要です。

生活動作を細かく分け、どの部分が難しいのかを分析することが重要です。

自宅環境をイメージする

利用者様やご家族から、自宅の段差、手すり、家具、寝具、トイレ、浴室などの情報を聞き取ります🛏️

「玄関に二段の段差がある」

「夜間は廊下が暗い」

「いつも低い座椅子へ座っている」

こうした情報が分かれば、実際の生活に近い訓練を考えられます。

必要に応じて、ケアマネジャーや関係職種と情報を共有し、福祉用具や住宅環境の見直しへつなげることもあります。

身体を鍛えるだけで解決しようとするのではなく、環境を整えることで安全にできることを増やすという視点も大切です。

目標は具体的に設定する

「元気になる」「歩けるようになる」という目標だけでは、達成できたかどうかを判断しにくくなります。

「手すりを使い、自宅のトイレまで安全に移動する」

「家族と一緒に近所の公園まで行く」

「玄関の段差を見守りで昇り降りする」

このように、生活場面をイメージできる目標へ落とし込みます🎯

長期的な目標だけでなく、そこへ近づくための短期目標も設定します。

いきなり屋外を長距離歩くことが難しい場合は、まず立ち上がりを安定させ、次に施設内歩行、方向転換、段差練習というように段階を組み立てます。

個別性のある訓練内容を考える

同じ運動機器を使用していても、負荷、回数、姿勢、目的は利用者様によって変わります。

脚の筋力を高めたい方と、関節の動きを保ちたい方では、適切な方法が異なります。

また、体調や既往歴によっては、避けるべき動きや注意すべき症状があります⚠️

その日の状態を確認し、無理に予定どおり進めないことも技術の一つです。

体調が優れない日は、負荷を下げる、座位中心に変更する、休息を増やすなど、安全を優先します。

運動量を増やすことだけが良い支援ではありません。

継続できる負荷を見極めることが重要です。

定期的に評価して計画を見直す

個別機能訓練では、計画を作って終わりではなく、進捗を評価し、必要に応じて内容を見直す考え方が重視されています。厚生労働省の資料でも、個別機能訓練計画の進捗を定期的に評価し、訓練内容などを見直すことが示されています。厚生労働省

以前より歩行距離が伸びていても、本人が疲れやすくなっている場合があります。

数値が変わらなくても、転倒への不安が減り、自分から外出するようになったのであれば、生活面では大きな変化です😊

身体機能、生活動作、本人の気持ち、ご家族の負担などを総合的に評価します。

目標を達成した場合は、次の目標を本人と一緒に考えます。

状態が変化した場合には、現在の計画へこだわらず、現実的な内容へ調整することが大切です。

本人へ分かりやすく説明する

専門用語や数値だけを並べても、利用者様には訓練の意味が伝わりにくいことがあります。

「この運動は、立ち上がるときに使う脚の力を保つためです」

「方向転換の練習は、ご自宅の狭い廊下で安全に向きを変えるために行います」

このように、生活とのつながりを説明します💬

本人が目的を理解すると、施設内だけでなく、自宅でも姿勢や動きを意識しやすくなります。

できたことは具体的に伝え、努力を認める声かけも重要です。

ご家族との情報共有

施設での様子と、自宅での様子が異なることは珍しくありません。

施設では意欲的に歩いていても、自宅では転倒が怖くてほとんど動いていない場合があります。

反対に、施設では慎重でも、自宅では一人で無理をして動いていることがあります。

ご家族から生活状況を聞き、施設で確認した変化も共有します🤝

ただし、家族の希望だけで目標を決めず、本人の意向を大切にする必要があります。

本人、ご家族、事業所、ケアマネジャーなどが同じ方向を向くことで、支援の効果を生活へつなげやすくなります。

記録は支援をつなぐために行う

訓練内容、本人の反応、体調、歩行状態、会話などを記録します📋

「訓練実施、問題なし」だけでは、次の担当者が具体的な状態を把握できません。

「立ち上がり時に右側へ重心が偏った」

「昨日より疲労感が強く、歩行練習を短縮した」

「本人から一人で買い物へ行きたいとの希望があった」

このように、観察した事実や本人の言葉を具体的に残します。

記録は、担当者が変わっても同じ方向性で支援するための大切な技術です。

まとめ

リハビリデイサービスの個別計画は、運動メニューを並べるだけのものではありません。

本人がどのような生活を送りたいのかを聞き、身体機能、日常生活動作、自宅環境を確認します。

そのうえで、具体的な目標を設定し、一人ひとりに合った訓練を組み立てます。

定期的に状態を評価し、本人やご家族、関係職種と情報を共有しながら計画を見直します。

身体の数値だけではなく、外出が増えた、自信を取り戻した、家族との会話が増えたといった生活の変化を見ることも大切です。

その人の「できること」と「やりたいこと」を結び付け、毎日の暮らしへつなげていく。

そのアセスメントと計画作成の技術が、リハビリデイサービスの支援を支えているのです📝🌱✨